- モンステラとはどんな植物か、基本情報を解説
- 初心者におすすめできる理由と魅力
- 知れば楽しいモンステラの豆知識や種類
観葉植物の中でも特に人気が高いモンステラ。
大きな葉に独特の切れ込みや穴が入る姿はインテリア性が高く、おしゃれな空間づくりに欠かせない存在です。
しかし、その魅力は見た目の美しさだけではありません。原産地の熱帯雨林での生態や、学名に込められた由来、さらには果実が食べられるという驚きの豆知識まで、知れば知るほど面白い植物なのです。
この記事では、モンステラの特徴や基本情報、そして初心者におすすめできる理由をわかりやすく紹介します。
読めばきっと「育ててみたい!」と思えるはずです。
観葉植物で大人気|モンステラとはどんな植物?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | サトイモ科モンステラ属の常緑植物 |
| 原産地 | 中南米の熱帯雨林(メキシコ〜パナマなど) |
| 成長 | 森林では気根を伸ばし、10m以上に成長することもある |
| 特徴 | 葉に切れ込みや穴が入る独特な形。インテリア性が高く人気 |
| 学名 | Monstera deliciosa |
| 学名の意味 | 「Monstera」=奇怪な、「deliciosa」=美味しい(果実が熟すと食用になるため) |
モンステラは中南米の熱帯雨林を原産とするサトイモ科の常緑植物です。
森林では気根を伸ばして木に絡みつき、10m以上に成長することもあります。葉に切れ込みや穴が入るユニークな姿から世界中で人気の観葉植物となりました。
学名は Monstera deliciosa
「Monstera」はラテン語で「奇怪な」、葉の独特な形が由来です。「deliciosa」は「美味しい」を意味し、果実が食用になることから名づけられました。
モンステラの魅力を感じるポイント
モンステラが多くの人に選ばれる理由は、その育てやすさと見た目の美しさにあります。育てながら変化を楽しめる植物であり、初心者にも安心しておすすめできます。
- 成長過程の変化:幼葉は丸く切れ込みがなく、成長とともに穴や切れ込みが現れます。葉が変化していく様子を見られるのは、育てる喜びを実感できる大きな魅力です。
- 丈夫さ:環境適応力が高く、多少の水やり忘れや環境の変化があっても枯れにくいため、初心者でも安心して育てられます。
- インテリア性:大きく広がる葉は存在感があり、部屋の雰囲気を一気に変えてくれます。観葉植物の中でも特にインテリア性が高く、置くだけで空間が華やぎます。
知ればもっと面白い!モンステラの豆知識
熟すと食べられる果実
食べられるという複数の報告
モンステラ・デリシオーサの果実は、原産地では「フルーツ・サラダ・プラント」と呼ばれ、熟すと食用になることが複数の学術情報・植物データベースに記載されています(Queensland Health, PFAF 等)Queensland Poisons Information Centre+1。ただし、未熟な果実にはカルシウム・オキサレート結晶が含まれ、口や舌・喉に激しい痛みや腫れを引き起こす可能性があり、食用にするなら「鱗片がスムースに剥がれる」「強い甘い香りがする」など熟したサインを確認することが非常に重要です。Queensland Poisons Information Centre+2wildway.info+2
モンステラ・デリシオーサの果実は、原産地の中南米で「フルーツ・サラダ・プラント」と呼ばれ、熟すと食用になります。筆者は食べたことはないですが、味はパイナップルとバナナを合わせたような甘さらしいです。
ただし、未熟な果実にはシュウ酸カルシウム結晶が含まれ、口や喉に激しい痛みを引き起こす危険があります。
完全に熟すまで1年以上かかることもあり、現地では「鱗片が自然に落ちてきた部分だけ食べる」という独特の食べ方が伝えられています。
死亡例は確認されていませんが、強烈な痛みを訴えた事例は複数報告されており、「食べられるが注意が必要な果実」として知られています。
海外記事にはなりますが、実際に食べてる方の記事が写真付きでこちらにあります。
名前や呼び名のトリビア
英語では「Swiss Cheese Plant」。穴あき葉がスイスチーズのように見えることから。
日本ではかつて「鳳来蕉(ホウライショウ)」と呼ばれていた時代もあります。
文化や風水での意味
ハワイではモンステラの葉は幸運や繁栄のシンボルとしてデザインに多用されるそうです。
風水では「大きな葉が陽の気を集める」とされ、金運・健康運を高める象徴。
切れ込みの秘密
葉に穴や切れ込みがある理由には「強風を受け流すため」「下の葉に光を通すため」などの説があり、いまも学者の間で議論が続いています。
モンステラの代表的な種類
デリシオーサ(定番)
モンステラ・デリシオーサは最も広く流通している代表的な種類です。
大きな葉は成長するにつれて切れ込みや穴が深くなり、若い株と成株で印象が大きく変わります。
丈夫で環境適応力が高いため初心者でも扱いやすく、植え替えや剪定など基本的なお世話を学びながら育てられる「最初の一鉢」に最適な品種です。

アダンソニー(小型で扱いやすい)
モンステラ・アダンソニーは小型で、葉に多数の穴があく独特の姿が特徴です。
レースのように見える葉は軽やかで、デリシオーサよりもコンパクトに育つためワンルームやデスク周りでも楽しめます。
つる性が強く吊り鉢や支柱仕立てでアレンジできるため、限られた空間で観葉植物を取り入れたい初心者にぴったりの種類です。

斑入りモンステラ(希少・上級者向け)
白やクリーム色の斑が美しく入る「斑入りモンステラ」は観葉植物愛好家の憧れの存在です。
流通量が少なく高額で取引される希少種で、葉緑素が少ないため成長は遅く環境変化にも敏感です。
見た目の特別感は抜群ですが、育成難易度がやや高いため、まずはデリシオーサやアダンソニーで経験を積んでから挑戦すると安心です。

もっと育てたくなる!ユニークな魅力
挿し木で簡単に増やせる
モンステラは繁殖力が強く、茎をカットして水や土に挿すだけで新しい株を育てられます。初心者でも成功しやすく、1株から複数株を増やすことが可能です。増やした株を別の部屋に飾ったり、友人に分けて楽しむこともできるため、育てる喜びが広がります。
生命力の象徴
モンステラは切っても新しい芽を出す力があり、その強い生命力が魅力です。風水では「繁栄」「金運」を呼び込む象徴とされ、インテリア性だけでなく縁起の良さでも人気があります。再生力のある姿は、育てる人に安心感や前向きな気持ちを与えてくれるでしょう。
幻の種
「モンステラ・オブリクア」は葉の大部分が穴になっている極めて希少な品種です。市場にほとんど流通せず、オークションでは数十万円以上で取引されることもある幻の存在。栽培も難しくマニア向けですが、その独特な姿は観葉植物愛好家の憧れとなっています。
モンステラの育て方を知りたい方へ
モンステラの特徴を知れば、次は「どう育てればいいのか?」という疑問が湧くはずです。
具体的な置き場所や水やり、冬越しの工夫については別記事で解説しています。初心者向けの育て方を知りたい方は、あわせてご覧ください。






まとめ|モンステラは知れば知るほど面白い観葉植物
- サトイモ科モンステラ属の常緑植物で中南米原産
- 森林では気根を伸ばし10m以上に成長することもある
- 葉の切れ込みや穴は成長とともに現れるユニークな特徴
- 学名「Monstera=奇怪」「deliciosa=美味しい」に由来
- 熟すと食べられる果実があり、現地では食用になる
- 丈夫で環境適応力が高く初心者でも育てやすい
- デリシオーサ、アダンソニー、斑入りなど種類も豊富
- 挿し木で簡単に増やせる繁殖力の強さを持つ
- 風水では繁栄や金運を呼ぶ縁起の良い植物とされる
- 幻の種「オブリクア」などマニア垂涎の希少種も存在
モンステラは丈夫で育てやすいだけでなく、果実が食べられるという驚きや、文化的な意味合いまで持つ奥深い植物です。
初心者の最初の一鉢としても安心して選べ、知識を深めるほどに育てたくなりますよね。

