- モンステラが初心者におすすめできる理由
- 初心者が失敗しやすいポイントと対策
- 初心者に向いた種類と育て方のコツ
「モンステラは初心者でも育てやすい?」と気になっていませんか。
モンステラは丈夫で管理がしやすく、観葉植物を初めて育てる人にもおすすめできる定番のグリーンです。
一方で、水やりのしすぎや冬の寒さなど、知っておきたい注意点もあります。
この記事では、初心者にモンステラがおすすめできる理由と、失敗しないための育て方のコツ、さらにおすすめの種類まで詳しく解説します。
最初の一鉢に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
モンステラは初心者におすすめの観葉植物?

モンステラの基本情報と特徴
モンステラは、中南米の熱帯雨林を原産とするサトイモ科の観葉植物です。
大きな葉に独特の切れ込みや穴が入る姿が特徴で、インテリアグリーンとして世界中で人気があります。
耐陰性があるため室内でも育ちやすく、丈夫で管理が簡単なことから「観葉植物ビギナーの定番」といえる存在です。
モンステラの詳しい特徴は以下の記事で紹介しています。(モンステラの実は食べられるなどなど)

初心者がモンステラを育てやすい3つの理由
- モンステラは丈夫さが魅力
- 耐陰性がある
- 水やり管理がラク
1.モンステラは丈夫さが魅力
モンステラが初心者におすすめできる理由は大きく3つあります。まずひとつ目は丈夫さです。
少々の環境変化や水やりを忘れる程度では枯れにくく、観葉植物を初めて育てる人でも安心して管理できます。
エアコンの風や季節ごとの温度差など、多少のストレスにも耐えてくれる強健さが魅力です。
2.耐陰性がある
次に、モンステラには耐陰性があります。
熱帯雨林の林床に自生する植物なので、直射日光ではなく木漏れ日のような柔らかい光を好みます。
そのため、室内の明るい日陰でも十分に育ち、窓際やレースカーテン越しの場所に置けば健やかに成長します。
観葉植物の置き場所に悩む初心者にとって大きなメリットです。
3.水やり管理がラク
最後に、モンステラは水やりの管理が簡単です。
常に湿った土を好むわけではなく、土が乾いたらたっぷり水を与える「メリハリ型」の水やりが基本。
毎日水を与える必要はなく、むしろやりすぎると根腐れの原因になるため、ズボラさんでも失敗しにくいのです。
水分チェッカーを活用すれば、より安心して育てられます。
このように、丈夫さ・耐陰性・シンプルな水やり方法の3点が揃っていることから、モンステラは観葉植物を初めて育てる人にとって理想的な存在といえるでしょう。
初心者が失敗しやすいポイント3つ
1.水やりのしすぎで根腐れ
モンステラは根が常に濡れている環境を苦手とします。
水を与えすぎると根腐れしてしまうため、土がしっかり乾いてから鉢底から流れるまで与えるのが基本です。
詳しい管理方法は以下の記事で紹介しています。

2.冬の寒さ(10℃以下)に弱い
熱帯原産のため寒さには弱く、10℃を下回ると生育が止まり、5℃程度では枯れるリスクもあります。
冬は室内で管理し、夜間は冷気の当たりにくい場所に置くことが大切です。
室内であれば、冬の夜は暖房やストーブを利用すると思いますし、日中は冷気が入り込む窓際には置かないように気を付ければ大丈夫です。
モンステラの冬越しについては以下の記事で紹介しています。

3.直射日光による葉焼け
日当たりが気になりますよね。
実は強い直射日光に当てると葉が茶色く焦げる「葉焼け」が起こります。置き場所はレースカーテン越しの柔らかい光が理想です。
耐陰性があるので、日当たりよりも日光が直接当たらないことに気を付ける意識を持つと考えやすいと思います。
もしも枯れてしまったら・・・以下の記事も参考にしてみてください。

初心者におすすめできるモンステラの種類
デリシオーサ(定番)
モンステラ・デリシオーサは最も広く流通している種類で、園芸店やホームセンターでもよく見かけます。
大きな葉は成長とともに切れ込みや穴が深くなり、若い株と成長株で姿が大きく変わるのが特徴です。
葉の変化を観察できる点が初心者にとって学びやすく、植物を育てる楽しさを実感できます。
また、成長が早いため植え替えや剪定の機会が多く、園芸の基本的な作業を経験するのに向いています。
さらに、丈夫で環境適応力が高く、失敗しても回復しやすいので「育てながら学ぶ」最初の一鉢にぴったりです。

アダンソニー(小型で扱いやすい)
モンステラ・アダンソニーは小型の品種で、葉に穴が多くレースのように見える独特の姿が人気です。
つる性が強く、吊り鉢や支柱仕立てに向いているため、インテリアのアレンジ性が高いのも魅力です。
コンパクトなのでワンルームやデスク上など省スペースでも育てられ、初心者や限られたスペースで植物を楽しみたい人にぴったりです。
育て方はデリシオーサとほぼ同じで、耐陰性もあるため室内で安心して育てられます。

斑入りモンステラ(希少・上級者向け)
斑入りモンステラは、葉に白やクリーム色の斑が入る美しい品種で、観葉植物愛好家の間では憧れの存在です。
希少性が高く流通量も少ないため、価格は高めで数万円以上することもあります。
その特別感からコレクション性が高く、インテリアに置けば一気に空間が華やかになります。
育て方自体はデリシオーサと同じですが、斑入りは葉緑素が少ない分だけ成長が遅く、環境にやや敏感です。
初心者でも育てられますが、まずはデリシオーサやアダンソニーで経験を積んでから挑戦するのがおすすめです。

初心者向け|上手なモンステラの育て方
モンステラを育てるのはそんなに難しいことはありません。
ほんの少しだけ、以下のことについて気を付けるとうまく育てることができると思います。
置き場所の選び方(室内の明るい日陰)
直射日光を避け、明るい窓際やレースカーテン越しがベストです。
風通しの良い環境を好むため、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。
大きく育ってきた場合は、剪定が必要になります。巨大化した場合などは以下の記事が参考になります。

水やりの目安と便利グッズ(サスティーなど)
春〜秋は土が乾いたらたっぷり、冬は控えめに与えるのが基本です。
水分チェッカー「サスティー」を使えば、初心者でも水やりのタイミングを間違えにくくなります。
冬越しの工夫(室温管理・霧吹きで乾燥対策)
冬は室温を10℃以上に保つことが大切です。
暖房で乾燥する時期は、霧吹きで葉に水分を補う「葉水」を取り入れると元気に越冬できます。
モンステラと他の初心者向け観葉植物を比較
ポトスとの違い(育てやすさ)
ポトスは観葉植物の中でも特に丈夫で、多少の水やり忘れや暗い環境でも育つほどタフです。
成長も早く、初心者が「まずは失敗しにくい植物を試したい」という場合に人気があります。
一方で、モンステラはポトスよりも葉が大きく変化に富み、剪定や植え替えなどの作業を通じて園芸の基礎を学びやすい点が特徴です。
インテリア性だけでなく、育てながら経験を積みたい初心者にはモンステラが適しています。
サンスベリアとの違い(耐乾性・インテリア性)
サンスベリアは乾燥に非常に強く、月に数回の水やりでも問題なく育ちます。
そのため長期の旅行や忙しい生活でも管理が簡単です。
ただし、葉の姿は直線的で大きな変化が少なく、成長の過程を楽しむ要素は控えめです。
モンステラは水やりの工夫や剪定、葉の形の変化を観察できるため「育てる面白さ」を感じやすい点で違いがあります。
見た目の迫力や育てる体験を楽しみたい人にはモンステラが向いています。水やりも難しくはありません。
水やりに自信がない方には、「乾燥に非常に強い」サンスベリアが初心者向きです。
まとめ|モンステラは初心者におすすめ?失敗しない育て方と注意点を徹底解説
- 丈夫で枯れにくく、初心者でも安心して育てられる
- 半日陰でも元気に育ち、室内向きの観葉植物である
- 水やりは土が乾いてから与えるのが基本ルール
- 冬は室温を10℃以上に保つことが元気の秘訣
- 強い直射日光を避け、柔らかい光で管理する
- 成長が早いため、定期的な植え替えが必要になる
- 剪定や挿し木で増やしやすく形も整えやすい
- 幼葉から成葉まで、葉の変化を観察して楽しめる
- サスティーを使えば水やりの失敗を防ぎやすい
- 初めての一鉢として最適で長く楽しめる植物
モンステラは丈夫で育てやすく、見た目にも華やかで初心者に最適な観葉植物です。
ただし、「水のやりすぎに注意」「冬は10℃以上をキープ」「直射日光を避ける」この3つを守れば、失敗せずに楽しめます。
「最初の一鉢」としてモンステラを選べば、インテリア性と育てる楽しさを同時に味わえるでしょう。

